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カオハガンのイベントに参加します [旅 カオハガン島]

秋は何かと楽しいイベントが続きますね。
先週は地域の子供会のハロウィンがあり、実行委員の私も、魔女になり庭にあった竹ぼうきを持って、ハロウィンの準備のため近所をうろうろしていました 笑。

さて、11/15(土)に、カオハガンのイベントに参加することになりました。
カオハガンでアーティストとして活動していた香織さんの写真展とワークショップが開催されます。
そのお手伝いをしながら、ぱおんのパンとミニランチをお出しすることになりました。

イベントまであまり時間がないので、毎日、メニューを考えたり試作したり、準備を進めています。
久しぶりにぱおんとして活動を再開します。
カオハガンにちなんだパンとクッキーを焼いて、来ていただいた方に少しでもカオハガンを感じていただければと思います。
楽しみです!

香織さんの写真はとても素敵です。
写真以外のアートも優しくて、香織さんの人柄があふれていて、私は大好きです。
香織さんからカオハガンの話を聞くのも、楽しいと思いますよ。

よかったら、ぜひ足を運んでくださいね。



-------2014.11.15(土)11:00-21:00-------
《Caohagan Fiesta <写真展・トーク・アート・カフェ>》
《入場料》1,000円(1ドリンク付き。)

※出入り自由です。
好きな時間に来て好きな時間に帰って大丈夫なので、
ぜひ遊びに来てください♪
――――――――――――――――――――――――

カオハガン大好きなみなさん!!ただいまー!
知らない人もおいでやすー!ワクワクしたらきちゃいなよ!
カオハガン島の魅力たっぷりの、盛りだくさんイベント、Caohagan Fiesta(カオハガン・フィエスタ)を開催します!!

本当に気持ちがいい島で心が水のように透き通る。
私たち大好きすぎてこのイベント開催しちゃいます☆

●カオハガン島・写真展 島に5年間住んだヒーリングデザイナー・小倉香織が撮りためた島民たちの笑顔を通して、カオハガンの風をお届けします!
●かおり×こばけん による、「感じる」参加型トークライブを開催!
●1日限りの「ヒーナイ・ヒーナイ・カフェ」では、絶品、自然酵母のパンの販売、ラムコークが飲めちゃうかも?!店内で、美味しいパンの軽食も食べられます。
●アートクラス 小倉香織が行う、感覚的アートクラス。毎回違うテーマを扱います。今の自分の気持ちを色や形で解き放ちましょう!

【コンテンツ】

■アートワークショップ(昼)
時間:13:00~14:00
定員:約10人
フィリピン・セブでも大人気の輪ゴムのブレスレットを制作します。誰でも簡単に作れて楽しい!お子様にもおすすめです。
参加費:800円(材料費込み)


■参加型トークライブ
「自分の感覚を信じて生きる。」
時間:15:00~17:00
定員:28人

日本でそれぞれ別のところで暮らしてたかおりとこばけん。

日常の中に楽しさはあったけどなにか違和感を感じる。
そんな暮らしをしていた。

そんなときにカオハガン島に出会った。
便利なものはほとんどない。
けどとても豊かで幸せな暮らし。

目で見て、
肌で感じ、
心で受け取った。

そんな私たちが感じたのは
「大人になっても自分の感覚・ワクワクで生きていいんだ。」
そう心で思えるようになった。

そんなテーマをもとに前半は私達のことをしゃべり、
後半はみんなで語る会にできたらなとおもいます^^

参加費:1,000円


■軽食・販売
当日はカオハガンのラムコークやパンなどの食べ物、カオハガンクラフトなどの販売もします☆


-------詳細-------
【日付】11月15日(土)

【時間】11:00-21:00
※出入り自由です。
好きな時間に来て好きな時間に帰って大丈夫なので、ぜひ遊びに来てください♪

【場所】:
magari板橋
〒114-0023
東京都北区
滝野川7-6-10

板橋駅から徒歩2分。
http://cafe-magari.com/itabashi/access/


【参加費】:
1,000円(1ドリンク付き。)

【参加方法】
こちらのイベントに参加表明をお願いします。

【主催】
■かおり
癒しをテーマにヒーリングデザイナーとして活動中。2010年から「何もなくて豊かな南の島」として知られるカオハガン島で生活しながら、アートクラスやカフェをデザインし、アートの島プロジェクトを進めている。自然と子どもが大好き。

■こばけん
web制作や個人事業のコンサルをフリーでやってます。
自然やキャンプや旅が好き。
座右の銘は「幸せ・自由は思い出すもの」

■ぱおん(うえださとみ)
http://www005.upp.so-net.ne.jp/paon/




カオハガンキルト [旅 カオハガン島]

明日から、名古屋でキルト展が開催されます。
『いのちをつなぐキルト展』という内容で、様々なキルトが展示される中、カオハガンキルトも展示されます。
開催期間中は、会場に、カオハガンに住み島民にキルトを伝えた順子さんもいらっしゃいます。
明るくて、島の生活や島民の姿が思い浮かんでくるような、カオハガンキルト。
名古屋でカオハガンキルトが展示される機会はめったにないので、ぜひ!

<開催日>10月14日(木)~20日(水)
<開催場所>名古屋マルエイ本館8階催事場
<入場時間>午前10時→午後7時(最終日は午後4時30分終了、展示会場へのご入場は閉場時刻の30分前まで)
<入場料>大人 500円(税込)、小学生以下無料

キルト展①.jpg
キルト展②.jpg

キルトの前で談笑するフォロミナと順子さん@カオハガン
キルト.jpg



少年たちと海 [旅 カオハガン島]

子供は天真爛漫で、言葉が通じなくても分かり合えてすぐ友達同士になれる・・・という単純なものではないのだろうなぁと思う。
小さくない子供にとっては、特に。
好奇心にあふれる分、警戒心もあるだろうし。
自分のホームでない場所で、言葉が通じないということに、どうしていいかわからない、ということに気づいて立ち止まってしまう年齢もあるのだと思う。
そこを超えて、コミュニケーションをしたいと思ったとき、片言の言葉を操りながら、自分から入っていくのだと思う。
それが、年齢なのか、言葉なのか、コミュニケーションしたいという熱い思いなのかは、それぞれなんだろうなあ。
自分を振り返っても、そうだったと思う。

9月17日①.jpg

けれど、一緒に海に行けば、言葉が通じなくても居心地がよさそうで、海と子供たちの不思議さを実感させられる。
1年に1回会って、いつも一緒に遊ぶ仲間。
その中で、ずっと仲良しで、気のあう友達、ベルヘル。
変わらず、並んで笑っているふたりを見ると、不思議な気がする。
気が合う、ってこういうことなのだろうか。

9月17日②.jpg

朗(8歳)は、そろそろそんな頃だろうか。
自分のホームでない場所で、言葉が通じない環境で、どう思っているのだろう。
今はあえて聞かないけれど、いつか聞いてみたいと思う。

9月17日③.jpg

3年前より、ぐんと背が伸びて、たくましくなったふたりの背中。
向こうに続く海。


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ぱおんのパンのトレードマーク [旅 カオハガン島]

朝晩涼しい風が吹き始めると、パンを焼きたい!という気持ちがむくむくわいてきます。
少しの気温が下がるだけで、酵母も元気よくふっくらと育つのが、わかる。

パン焼きがまた楽しくなりそうなものが仲間入り。
ぱおんのパンのトレードマーク、はんこ。
今までのサイズに、ちょっと小さいはんこが仲間入り。
小型パンや焼き菓子にぴったりのサイズ。

2年前作ってくれたカオハガン島の島民に、またお願いをして作ってもらいました。

9月16日.jpg

海と空と椰子の木と、パン。
私のパンの原動力。
はんこを見ると、元気が出ます。

暑くて、忙しくて、少し自分を見失いそうになっていた、この夏。
でもそんな日々もひと段落し、今年の秋は、少しゆったりとパンと向き合えそうで、楽しみです。




南の島でパンを焼く@2009 その⑩ [旅 カオハガン島]

午後、フィッシュサンクチュアリーへ連れて行ってもらえることになった。

ボートに乗り、カオハガン沖に出る。
沖といっても、すぐそこにカオハガンが見える。

1年ぶりに潜るフィッシュサンクチュアリー。
シュノーケリングでもぐってすぐに驚いたのが、珊瑚の多さ。
確実に、昨年よりいろんな種類のたくさんの珊瑚がいる。
そして、魚の多さ。
種類もさることながら、それぞれの魚が群れをなして泳いでいる。
昨年潜ったときも、たくさんの魚がいたけれど、ここまでの群れはいなかった。
1年でこんなに豊かな海になるなんて。
それも、カオハガンからこんなに近くの海で。

あと数年保護したら、訪れた人がここをシュノーケリングで潜れるように開放する。
案内するダイバーたちを養成するため、島民の中から何人かが、マクタンのダイバーショップに住み込みで勉強に行っている。
フィッシュサンクチュアリーには、いかだの上に建てた小屋が浮かんでいて、島民が交代でフィッシュサンクチュアリーの見張りをしている。
潜るときに集める入域料で、島民たちの医療費などがまかなえるようにする。
フィッシュサンクチュアリーで増えた魚が回遊していき、近くの海も豊かになる。
島民たちの漁もうるおう。

島民たちの手で海を守り、生活の向上につながる、持続可能なプロジェクト。
島民たちの手で持続させる、というところが、本当にすばらしい考えだと思う。
誰かがやってあげるのではない、島民の生活や意識から離れたところで海を守るのではない、ただ自然が美しいから守るのではない。
今回、崎山さんがカオハガンで活動していることの、軸となっている考え方を、改めて実感した。
そして、そんなカオハガンで私たちが過ごさせてもらっていることに、心から感謝した。
島民にとってだけでなく、私、そして私たち家族にとっても、崎山さんがカオハガンと出会ってくださったことは本当に大きいことだと思った。

かおはがん45.jpg

海辺のバーで、のんびりマンゴーラムを飲みながら、崎山さんと並んで、そんな話をした。
何かやってあげているとかそんなふうではなく、逆に私の方が島民から教えられることの方が大きいんですよ、とおっしゃる。
こんな方に出会えたことに、カオハガンで過ごさせてもらっていることに、本当に感謝です。
なんだかうまく表現できないのですが、崎山さん、カオハガンに出会ってくださって、本当にありがとうございました。


かおはがん41.jpg

母屋の石窯であんぱんを焼いたときのあんこが残っていたので、夕方、ランダさんに渡しにいく。
ランダさんは喜んでくれた。
これでまた、Japaneseシャーコイが焼ける、と。
ランダさんのお友達のおばさんも来て、ソファーに座って話をする。
Japaneseシャーコイ、アンドーナツは、島民に好評らしい。
うれしい。
今度はいつ帰ってくるのかと聞かれる。
いつだろう。
決まっていないけれど、また帰ってきたい。
そしてまた、ランダさんとパンを焼きたい。
必ずね。


かおはがん42.jpg

カオハガン出発の朝。
ずいぶん早く目が覚めたので、ランダさんのところへ朝食用のシャーコイを買いに行った。
ちゃんとアンドーナツが揚げてあった。

村を通って、島の東側から船に乗り、出発する。
ランダさんと力いっぱいハグして、手を振った。
ランダさんもずっと手を振り続けてくれた。

サラマット、カオハガン。

また、いつか。
必ず。



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南の島でパンを焼く@2009 その⑨ [旅 カオハガン島]

夕食後、急に大雨になった。
母屋のテーブル近くまで降り込んでくるぐらいの雨。
昼間たっぷり遊んでくたくたの子供たちは、すでにソファで気持ちよさそうに眠っている。

オットが見ていてくれる今のうちに、と、傘を借りて、ランダさんの家へ向かう。
この大雨、さすがに今晩はカラオケの音はしてこない。
今日はみんな家の中で過ごしているよう。

着いたときには、ランダさんはすでにツイスト形のシャーコイを作っているところだった。
ココナッツ入りのシャーコイはもう終わったようで、きれいにテーブルに並んでいる。
ランダさんがうれしそうに指差す方を見ると、平らで丸く成型されたJapaneseシャーコイ、アンドーナツも並んでいる。
『ランダさん、作ってくれたの?』とびっくり。
ランダさんは、アンドーナツをとても気に入ったらしく、昨晩の残りのあんこを使って成型したのだという。
でも、あんこはこれでもうなくなっちゃったらしい。
また、お豆と砂糖と水で・・・と作り方を説明しておいた。

成型が終わり、『じゃあ、また明日の朝3時半ね』と、ランダさんの家を後にして、暗い道をロッジへ向かった。

zzzzz~♪

まだ真っ暗な3時半。
眠いけれど、きょうもまたランダさんとシャーコイを作れるのかと思うとうれしい。

やはりランダさんは私よりずっと早起きで、もうシャーコイを揚げ始めていた。
真っ暗な中、静かにふたりで作業する。
一緒に作業するときの、呼吸の合う動きって、心地いいなあ、と思う。

カオハガン6.jpg

全部揚げ終わって、片付けも済んだ頃、また大雨になった。
雨に濡れないように軒下にイスを並べて座り、ふたりでぼんやり雨をながめながら、いろんな話をした。
ランダさんはいつになくよくしゃべって、冗談を言って笑っていた。
こんなによくしゃべるランダさんは、始めてかも。
ビサヤ語と英語と日本語とをおりまぜながら。
私はビサヤ語がほとんどわからないけれど、なぜだかランダさんの言っていることはわかる。
不思議で、楽しい。

ランダさんが立ち上がり、私にココナッツのシャーコイを渡し、自分はアンドーナツを持ち、食べようと言う。
私は日本のシャーコイ、あなたはフィリピンのシャーコイ! と何度も繰り返し、うれしそうに笑う。
並んで一緒にシャーコイを食べた。
とても、とても、うれしかった。

『マーヨンブンタグ!』と声がした。
振り向くと、オギさんだった。
今日はセブで用事があるそうで、早朝の船に乗って海を渡っていくとのこと。
船を出してくれるスタッフや、今朝一緒の船に乗ってセブから日本に帰るお客さんと船の上で食べようと思って、とシャーコイをたくさん買ってくれる。
まだ時間があるから、とソファに座って、ランダさんも一緒に話をする。
オギさんは何度もカオハガンを訪れているし、今年の4月からもう半年は住んでいるのだけれど、『ここがパン屋さんだったなんて、全然知らなかったよ。』
やっぱり、超早朝開店のパン屋さんだから、見かけることがなかった様。
だから、ランダさんはもうパンを焼いていないと思われていたんだなあ。
島に着いた日、そう聞いて悲しくなったのが、ずいぶん前のように思える。

『そうそう、壊れたオーブン見せて。』と、オギさんがランダさんに言う。
昨日、ランダさんのオーブンが壊れて今はパンが焼けないという話をオギさんに話すと、じゃあ時間のあるときに見てあげるよ、と言ってくださっていたのだ。

高床式の家の床下に、オーブンは、いた。
昨年一緒に焼いた、カオハガン・オーブン!
ひとかかえもありそうな大きな陶器のお鍋のような形で、まわりをワイヤーでしっかり巻いて補強してある。
あれこれ点検して、どうやらワイヤーが切れてしまっているみたいだ、とオギさんが言った。
『じゃあ、明るいときにまた来て、直してあげるよ。』とオギさんが言ってくれた。
ありがとうございます!
よかった。
これで、また、ランダさんのパンが焼ける。

明るくなった頃、朗がひとりでやって来た。
『今日も起きたらおかーさんいなかったから、ぜーったいランダさんのとこだと思った!』と。
ランダさんは、朗にシャーコイをひとつ渡してくれる。
並んでシャーコイを食べる。
これが朝のいつもの風景。

カオハガン39.jpg
  朝食の用意をするランダさん


~南の島でパンを焼く@2009 その⑩に続く



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南の島でパンを焼く@2009 その⑧ [旅 カオハガン島]

月曜日だけど、今日はフィリピンの祝日ということで、学校がお休み。
朝から島の子供たちが遊びに来てくれる。
またまた海で遊ぶ。
朗は、お昼になっても海から上がってこない。
お昼ごはんはいらないからみんなとずっと遊ぶ! という海っ子ぶり(笑)。

カオハガン29.jpg


昼食後、すぐにオギさんとジャクリーンと集合。
カオハガン石窯でパンを焼く、第2弾。
今日は、念願のピザを焼くことになっている。

昨日の手ごたえから、予熱の時間や、パンの焼き時間はつかめた。
せっかく石窯をあたためるのだから、ピザだけでなく、今日は何か余熱を利用してやってみようということになる。
崎山さんに、何かご希望は?と訪ねると、『チキンの丸焼きやってよ。』
・・・いきなりハードル高すぎです。
チキン以外で何かありません?
『ポトフがいいなあ。』
ポトフ! いいですねえ。
ピザを焼きあがった石窯の余熱を利用して、ポトフの鍋を一晩入れておこう、ということに決定。
ポトフのシェフには、我が家のシェフ、オットを指名。

かくして、火入れを見届けてから、私はジャクリーンとピザ作りに、オットはポトフ仕込みに専念する午後となりました。

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   火入れが始まるとまた石窯の前に座って番をしてくれるボゾ


小麦粉とイーストはまたランダさんに分けてもらい、ピザの具はオギさんの畑から収穫してきた野菜やキッチンにある材料を探してきて、あれこれアイデアをひねって、あるもので楽しむカオハガン・ピザを作ることにする。
ピザの決め手のチーズは、シュレッドタイプのものはもちろん手に入らず、キッチンにあった長方形のチーズらしきものを使ってみることにする。

一次発酵中に、ピザの具の準備。
それから、ニワトリ小屋へ。
オギさんは養鶏の指導もしていて、今では平飼いの卵が毎日手に入る。
陽は大好きなニワトリ小屋で卵を拾わせてもらえ、大事に大事に握って母屋へ持って帰る。
この卵を何に使うかというと・・・余熱を使って作りたいものがあったから!
うふふ、何を作るかはお楽しみに♪

発酵した生地を3つに分け、平たく伸ばして、フォークで穴をあけ、いよいよ具のトッピング。
母屋の庭に遊びに来ていた島の女の子たちも一緒に。
用事で母屋に来ていた小学校のニーニャ先生も、飛び入り参加。
これがピザ作りの醍醐味。
大勢でわいわい、楽しいピザ作りとなりました。

カオハガン30.jpg
カオハガン31.jpg


火入れから2時間後、石窯もいい具合にあたたまりました。
さあ、いよいよ焼きますよー!


カオハガン32.jpg
    生地作りもすっかりお手のもののジャクリーン


天板代わりのトタン板にのせたピザ生地を、石窯に入れる。
うまく焼けますように!


カオハガン34.jpg

20分後、オギさんと、ふたを開けて、焼け具合を確認。
ふたりで顔を見合わせて、にっこり。
OK!


カオハガン・ピザ、焼き上がりです!!


カオハガン・ピザ その①
カオハガン35.jpg
時々夕食に出るパスタに和えるミートソース風の缶詰をベースに。
畑で採れたオクラやパプリカ、玉ねぎ、トマト、なすをトッピング。
いちばん人気でした。


カオハガン・ピザ その②
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オリーブオイルを塗って、ハムとチーズをトッピング。
順子さんの栽培している鉢からバジルをいただいて上に飾ってアクセントに。
チーズは全くとろけるタイプではなかった(笑)。
後で聞いたら、このチーズはチーズおろしですりおろして使うものらしい。


カオハガン・ピザ その③
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変わり種ピザに挑戦
朝食によく使われるカラメルソース(セントラルというブラウンシュガーと水を煮詰めて作る)をジャクリーンに作ってもらい、その上にバナナをトッピング。
甘いおやつピザ。
これが結構うけていた。


夕飯にはまだ早い4時。
熱いうちに食べましょう!ということになって、みんなでわいわい試食。

カオハガン38.jpg


今後、具はいろいろ試したりしていくとして、生地の焼け具合など、オギさんと反省会。
温度、時間もいい具合だけれど、具が多い場合は先に生地だけ白焼きしてそれから具をトッピングして再度焼いたら、もっとカリッと焼けると思う。
でも・・・かなりの大成功ですよね、とふたりとも、大満足のピザ焼きとなりました。

そして、ピザの後の余熱で焼きあがってきたものは・・・クッキー!
カオハガンで採れた卵を使って、挑戦してみました。
オリーブオイルを使った、シンプルな卵クッキーだけれど、崎山さんは、こちらのクッキーもたいそう気にってくださいました。

画像 221.jpg

そしてそして。
最後はポトフ。
根菜やハムなど、畑やキッチンで手に入るものを鍋に入れて、順子さんの鉢から、オレガノやバジル、その他いい香りのハーブらしき葉っぱをまとめてブーケガルニにして。(このこだわりが男の料理がおいしいわけですね!)
まだ余熱の残る石窯のいちばん奥に鍋を入れて、明日の朝のお楽しみ。

なんともおなかいっぱいの、しあわせな午後でした。


~南の島でパンを焼く@2009 その⑨ に続く






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南の島でパンを焼く@2009 その⑦ [旅 カオハガン島]

朝3時半。
懐中電灯を片手に、真っ暗な小道を歩いて村へ向かう。
どの家も静まりかえっていて、さすがにみんな眠っているよう。

真っ暗な中、ランダさんの家の近くに、小さな小さな明かりが見えた。
『マーヨンブンタグ(おはよう)』と、開いている柵の間から入っていくと、家の前で、ランダさんが、すでにシャーコイを揚げ始めていた。
手作りのランプの小さな灯りと、よく燃えている薪。

カオハガン19.jpg

ランダさんの動きはとても効率的で、無駄がない。
揚がったシャーコイをボウルで油受けをしたザルに上げていく。
次に、昨晩から発酵させてあった生地をボウルに入れて運んできて、ひとつずつ軽く伸ばしてひとまわりずつ大きくしながら、10個ずつ大きな中華鍋の油の中へ入れる。
揚がるのを待つ間に、先程揚がったシャーコイを、新聞紙を敷いたかごの中に、きれいに入れていく。
そのうちにシャーコイが色づいてくるので、トングでひっくり返す。
反対の面が揚がる間に、部屋の中から次の生地を運んできたり、油受けにたまった油を中華鍋に戻したり。
そうして両面いい色になったシャーコイをザルに上げる。
・・・これを129個分繰り返す。

カオハガン20.jpg

すんなりランダさんの作業に入って、特に指示されないけれど、とまどうことなくふたり作業が進んでいく。
なんだろう、不思議なくらい心地いい。

ココナッツフィリングのシャーコイが終わると、あんこ入りシャーコイ、そしてツイスト形シャーコイと揚げていく。

カオハガン21.jpg

ランダさんはうれしそうにあんこ入りシャーコイを見せてくれる。
日本ではこういうドーナツはいくらで売っているのか?と聞かれ、だいたい100円とすると、1peso=¥2で換算して、『50peso!』と答えると、『じゃあこのJapaneseシャーコイは50pesoで売ろう!』とランダさん。
・・・2人で顔を見合わせて笑う。
だって、シャーコイは1個5pesoで売っているのだ。
50pesoのシャーコイなんて、高すぎてみんなびっくりして買わないよ!
こう見えて、ランダさんは時々こういう冗談を言うんだなあ、もう(笑)。

129個揚げあがると、5時を過ぎていた。
ひと休みして寝るの?と聞くと、『No!』。
椰子の木の葉の葉脈で作ったほうきで、家のまわりの掃除を始めるランダさん。

カオハガンはきれいな島だ。
毎朝早くから、島民たちがこのほうきを持って、海岸や村や島のあちこちを掃除しているから。
カオハガンは木が多く茂っているので、夜のうちに落ちた木の葉っぱを掃いているのだ。
朝は、島中、ほうきを掃くざっざっという音がしていて、気持ちがいい。
みんな片手にほうきを持って、もう片方の手は、腰の上に乗せた姿勢で掃いているのがおもしろい。
私も、ほうきを借りて、ランダさんの家のまわりを掃いてみた。
よくできたほうきで、砂は集まらず、木の葉っぱだけがちゃんと集められる。
片手を腰に乗せて、いい気分で掃除していると、朗と陽が走ってやってきた。
『起きたらおかーさんがいなかったから、ランダさんのとこだと思って来たの!』と、ふたりでロッジからここまでやってきたらしい。
カオハガンでは、みんなが名前を覚えてくれて、どこを歩いていても呼びかけて手を振ってくれたりするから平気だよと、どこへでも自分たちで行けるようになった子供たち。
シャーコイを買いに来る島民が多くなってきたので、掃除は終了。

ランダさんの家の柵の外側にソファーを置き、その上にシャーコイの入ったかごが並んでいる。

カオハガン23.jpg

カオハガン6.jpg

島民が買いに来ると、欲しい数を聞いてから、ひとつずつシャーコイにグラニュー糖をまぶしてビニール袋に入れて渡す。
朗も陽もこれがやりたくてたまらない。
だって、本物のパン屋さんだもの!
交代で、お客さんに数を聞いて、袋に入れて、『サラマット!(ありがとう!)』と言いながら手渡して、さながら気分はもうパン屋さん♪
しっかり働いてくれました。

ランダさんは、そんな子供たちにひとつずつシャーコイを渡してくれた。
おいしい、おいしいと、朗も陽もうれしそう。
私にもひとつくれたので食べてみると、やっぱり昨年のシャーコイよりやわらかくておいしい。
シャーコイも進化しているんだな・・・。

カオハガン26.jpg

ランダさんは、Japaneseシャーコイをみんなに勧めてくれる。
そのおかげで、あっという間に売り切れに。
味のほうは、どうだろう。
みんな気に入ってくれるかな。
ランダさんはあんこの作り方を知りたいらしく、豆と砂糖で煮るだけだと教えると、それならできる、と言っていた。

カオハガン24.jpg

カオハガン25.jpg


そろそろ、朝食の時間。
ランダにお礼を言うと、今晩もまたシャーコイをつくるからね、と言われる。
そう言われたら、もちろん、また来ますとも、師匠!

なくなる前に、あわてて崎山さん用に買ったアンドーナツを入れた袋をさげて、母屋の朝食に向かいました。


~南の島でパンを焼く@2009 その⑧に続く





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南の島でパンを焼く@2009 その⑥ [旅 カオハガン島]

夕食後、8時過ぎに、ランダさんの家に向かった。
夜になると教会のある広場に面した縁側はぐるりと柵で覆われてしまっている。
でも、裏に回ると柵はなく、オープンで、入り口から明かりがもれている。
『マーヨンガビィ』と声をかけ入っていくと、ランダさんがすでに生地をこね始めていた。
大きなボウルにたっぷりの生地。
昨年と同じ。
家はきれいに整頓され、テーブルやイスもきちんと並べられて、パン作りに無駄のないようになっている。

カオハガン15.jpg

ランダさんのそばに座ると、ボウルをこちらに寄せるランダさん。
両手を使って力をこめてこねる。
なにぶん生地の量が多いので、とにかく力がいる。
昨年、汗だくになりながらぜいぜいはぁはぁこねていた私の姿をまねをしながら笑うランダさん。
まだ覚えているのねー(笑)。
『今年は大丈夫よ!』と返したものの、しばらくこねていると、やっぱり肩で息をしてしまう。
これは本当に大変な作業だと思う。
ランダさんは毎晩、こうやってひとりで黙々とこねているんだな。
村からは、ガンガンカラオケが聴こえてくる。
みんな熱唱している。

こねあがった生地を見たランダさんからOKがでる。
テーブルの近くにイスを3つ並べ、生地の入ったボウルを真ん中のイスに置く。
ボウルをはさんで左右にふたりで座り、生地の分割と丸めが始まる。
ランダさんは特に指示もしないで、生地を切り、私に渡す。
私も迷うことなく、生地をまるめ、大きさを確認して机のうえに置いていく。
ある程度丸めた生地がたまると、大きなテーブルの端から順に一列に10個ずつ並べ直していく。
不思議なくらい、呼吸のあったふたりの作業になっている。
もともとランダさんはそんなに口数が多くないのだけれど、パン生地を扱っているときは、さらに口数が少なくなって、黙々と作業する。

パンを丸めていると、オットと朗と陽が訪ねて来てくれた。
ランダさんはさっとイスを用意してくれ、座るように勧めると、また黙々と作業に戻る。
同じ大きさのパン生地がこれだけ並んでいるのは、朗も陽も見たことがない。
すごいー、とそばに立って、一緒に丸めを手伝ってくれる。
ランダさんもちらりと見ながら、朗に生地を渡したりしてくれる。
ランプひとつの明かりの中で、とても静かな時間。

そのうち、昼間めいっぱい海で遊んだ子供たちは眠くなってきた。
『全部でいくつパンができたか数えておいてね!おやすみー』とロッジに帰っていった。
ハハが夜ランダさんちに行くのも、ランダさんとパンを作っているのも、なんら不思議と思わず受け入れてくれている子供たち。
彼らにとって、パンとハハはどんなふうに映っているのだろう。
なんだか不思議で、そして心から感謝したいと思った。

その後もひたすら丸めていると、ランダさんの家の隣に住んでいるという女性がやってきた。
黙々とやっていたランダさんも少し余裕が出てきて、楽しそうにおしゃべりしながら作業する。
すると今度は元気な酔っ払い、ジュニオールとその友達がやってきた。
オレたちはランダのボディーガードだぜー! ランダはsingleだから、ボディーガードが必要なのさー! ・・・だそうで(苦笑)。
カオハガンにボディーガードなんていらんでしょうが! とつっこみながら、みんなで大笑いして、家の中が急に明るくなる。
いい気分で酔っ払った彼らは、大きな声で延々冗談を言い続け、そのうちカラオケに出かけて行った。
どんなボディーガードよねえ、まったく(笑)。

まるめた生地は全部で129個。
ずらりと並ぶ・・・壮観。

カオハガン16.jpg

昨年同様、休むことなく、最初に丸めた生地から順に、ココナッツのフィリングを包んでいく。
平らに延ばした生地に、ココナッツと黒砂糖を混ぜたフィリングをひとつまみのせ、生地の半分を折り曲げフィリングの上にかぶせ、ふちを指でちょんちょんと押さえつけ、大きなぎょうざ形にする。
これもランダさんは、何も指示することなく、すっかり任せてやらせてくれる。

『また、Japanese風のを作ってもいい?』と聞くと、もちろん、とランダさん。
でも、昨年みたいに形を変えるだけでなく、中のフィリングもJapanese風にしたいんだけど・・・と言うと、少々怪訝な表情になったランダさん。
やっぱりだめかな・・・と思いつつ、あんこを差し出すと、もっと怪訝な顔になってあんこを見ている。
一緒にいた隣の家の女性も、何これは!?と、怪しい顔つきになる。
・・・確かに、あんこは色が美しいわけではないので、初めて見る人には、??? かもしれない。
でも、アンドーナツにしたら、すっごくおいしいと思うんだ。
封を切って味見をしてもらうと、ランダさんはうんうんと大きくうなずいて、『Good!』。
隣の家の女性も、おいしいと言ってくれる。

かくして、ランダさんからOKが出たので、ココナッツのフィリングがなくなった後、あんこをフィリングにする。
形はどうするのか?とランダさんに聞かれ、うーん・・・ココナッツのシャーコイとは別の形にしたいけど、揚げることを考えるとあんまり凝ってもね・・・ということで、丸くて平らなおなじみのアンドーナツ形にする。
『OK!』と言うと、ランダさんも同様にアンドーナツを作り始めた。
カオハガンで、ランダさんとアンドーナツを作っている・・・不思議だ。

あとは、何もフィリングを入れない生地をねじってツイスト形も作る。
生地をまた10個ずつ丁寧に並べ、布をかけ、片付けて、終了。

明日の朝は。3時半から揚げるという。早い!
もう、夜10時過ぎている。
早くふくらむから早くから揚げるのだというようなことを言っていた。
今日は材料の量りこみを見られなかったけれど、生地の触感からしても、やわらかく伸びがよく、昨年の生地よりもイーストの量を増やしたのだということがわかる。
だから揚げる時間も早くなったんだろう。

明日の朝、3時半、と約束してロッジへ帰った。


~南の島でパンを焼く@2009 その⑦ に続く


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南の島でパンを焼く@2009 その⑤ [旅 カオハガン島]

朝食後は、海へ。
カオハガンの子供たちも集まってきて、泳いだり船に登って飛び込んだり、砂に埋まってみたり。
とにかく楽しい。
スタッフが、お昼ごはんですよ、と呼びに来て、えっもうお昼!?とびっくり。

カオハガン7.jpg

午後3時にオギさんと、ジャクリーンと母屋に集合。
カオハガン石窯で初めてのパン焼きに挑戦。
ジャクリーンは、カオハガンハウスでキッチンシェフのアンドリンさんについて料理を担当している女の子で、お菓子作りが好きで、以前はビスコッティーを焼いたりしていた。
今回石窯ができたことで、ジャクリーンにパンやピザやお菓子作りを任せられるようにしていけたら、というのも崎山さんの思いのひとつである。

カオハガン10.jpg

まず、オギさんが石窯に火をいれる。
昼間、皆で島のあちこちで集めてきた木の枝やココナッツの皮を使って火をおこす。
薪をくべ、2時間ほど熱して窯の温度を上げる予定。
その間に、ジャクリーンと私で生地をこね、一次発酵、成型、二次発酵まで進め、いいタイミングで窯に入れられるように、と念入りにオギさんと打ち合わせ。
オギさんも火入れはまだ2回目で、パンを焼くのは初めてのこと。

カオハガン8.jpg

カオハガン9.jpg

カオハガンの石窯。
なんというか、いい味わいの窯なのです。
ドラム缶を半分に切って、海岸で拾ってきた石や砂を積み上げ、上には海で拾ってきた貝殻がシンボルのように飾られていて。

火入れが始まると、ボゾがやってきて、石窯の前にでんと寝そべったまま動かない。
パンが大好きなボゾ。
パン焼きが始まるのがわかっているのだろうか。

カオハガン12.jpg

わくわくする火入れを見てから、ジャクリーンとキッチンでパン生地をこねる。
小麦粉やイーストは、ランダさんのところへ行って分けてもらってきた。
カオハガンでは、パンに必要な小麦粉やイーストは手に入らない。ピザのトッピングの材料なんて、もちろんのこと。別の島のマーケットに行かないとそろわないので、朝船で島を発った島民に手に入れてきてもらうようにお願いしておいた。
ピザは材料が手に入る明日に延期して、今日はまず石窯でちゃんとパンが焼けるかの確認。
ということで、まず第一回目は、あんぱんを作ることにする。

材料の分量はコップやスプーンを使って目分量。
電子秤なんて使わない島民にもとっつきやすいよう、コップで何杯、スプーンでこれくらい、水の量は生地のかたさを調節して、耳たぶくらいのかたさにね・・・とやっていく。
ジャクリーンは丁寧で、かわいい笑顔からは想像できないくらい、力が強く、しっかりこねていく。
発酵、成型、と進んでいく行程も、とまどうことなく『前見たことがあるから、大丈夫』と頼もしい。(以前順子さんと天然酵母のパンを焼いたとき、ジャクリーンはそばで見ていた。)

成型時、バックパックにしのばせてきたあんこを味見してもらうと、これはおいしい、と言ってくれる。
別のスタッフにも味見してもらったが、気に入ってくれた。
あんぱんを20個ぐらい成型し、残しておいた一部の生地でフォカッチャを作る。
平らに成型して、指で穴をぽこぽこあけ、オリーブオイルをたっぷり塗ったら、塩をぱらぱらとふりかける、私の好きなパンのひとつ。
急な思いつきで挑戦したフォカッチャ。
実は、カオハガンに思いがけないものがあったから。
それは、カオハガン・ソルト。
なんと、オギさんの指導で、今、カオハガンでは海水から塩を作っているのだ。
竹を半分に切って、そこに海水を流し、天日で乾かし・・・と。
結晶が粗くて少し茶色っぽいカオハガン・ソルトは、味が濃くて、おいしい。
オギさんから習った島民が、塩作り担当になって、毎日竹筒の面倒をちゃんと見ている。
いずれは、カオハガン・ソルトとして売ることも考えているそう。
この塩をいかしたパンが作りたくなって、フォカッチャを作ることにしたのです。

カオハガン11.jpg

5時過ぎ、いよいよ石窯にパン生地を入れることに。
ふたを開け、中の灰をかきだし、高温にあたたまったところへ、生地を入れる。
またふたをして、待つこと20分ほど。
待ちきれない朗は、ボゾと石窯の前で番をしている。
ボゾが急に顔を上げ、鼻をくんくんさせた。
ボゾどうしたの?と言いながら、石窯に近づいた朗が、『パンのいいにおいがしてるよー!!』と叫んだ。
あわてて駆けつけ、石窯のふたのあたりに鼻を近づけると、本当に、パンの焼けるあのいい香りが漂っていた。
『いけそうですねー!』オギさんもうれしそう。
ふたを開けて、天板代わりのトタン板を引き出してみると、いい色に焼きあがったあんぱんとフォカッチャが出てきた。
とうとう焼けた。
カオハガン石窯のパン。

カオハガン13.jpg

ちょうど夕食時になったので、焼きあがったパンも一緒に出してもらい、みなさんに食べていただいた。
皮が本当に薄く、ぱりっと焼けていて、中はふんわりもっちり。
正直、驚くぐらいのいい焼き上がりだった。
これが石窯の力なのね。
今まで自分が焼いてきたパンとは、全く違った焼き上がり。
こんなパン、焼いてみたかった。
とても、うれしい。

カオハガン14.jpg

甘い物好きの崎山さんは、うれしそうに食べてくださって、人数分より多く焼いてお皿に残っているあんぱんを見つけ、『もうひとつ、いただいてもいいですか?』。
そんなふうに食べていただけるなんて、うれしい。
フォカッチャの塩加減も、みなさん気に入ってくださった。

朗は、ボゾのパンがなくなっちゃう、と心配して、自分のパンをボゾに分けてやっていた。
結局、ボゾは火入れから最後の焼き上がりまで、ずっと石窯の前で番をしていてくれた。
今日いちばんの働き者は、パン好きのボゾだったのでした。


~南の島でパンを焼く その⑥へ続く



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